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【プロジェクト最前線】トイレの「汚れ」と「水アカ」同時に付着防止 LIXIL「アクアセラミック」

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【プロジェクト最前線】
トイレの「汚れ」と「水アカ」同時に付着防止 LIXIL「アクアセラミック」

トイレの最大の悩みである「汚れ」と「水アカ」を同時に防ぐことができるアクアセラミックを使ったトイレ トイレの最大の悩みである「汚れ」と「水アカ」を同時に防ぐことができるアクアセラミックを使ったトイレ

 水アカ発生は、親水性をもたらす陶器表面の水酸基(OH基)と、水道水中のシリカ(ケイ酸)と呼ばれる成分が化学結合することで始まる。当初は表面がザラザラになるだけだが、次第に汚れがこびりついて黒ずんでしまう。いったん付いた水アカはブラシでこすっても落ちない。

 同社は解決策の一つとして11年に「プロガード」と呼ばれる技術を開発。陶器表面の水酸基を撥水(はっすい)性の素材でコーティングし、シリカとの化学結合を防止する技術だ。ただ、水アカの固着は防げても、汚れが付きにくいという陶器本来の持ち味を犠牲にしている難点もあった。

 25年8月にプロジェクトチームに着任した奥村さんが取り組んだのは親水性素材で「水アカ」の固着を防ぐ研究だ。

 奥村さんは入社以来、浴槽や洗面器向けの繊維強化プラスチック(FRP)の配合・成形技術の研究に携わってきた。樹脂にガラス繊維や添加剤などを混ぜて一体成形するFRPの技術を陶器に応用すれば、表面に水酸基が露出せず、しかも親水性を高めた陶器ができるかもしれない。

 その狙いは的中。添加剤の選定など長年培った先人たちの財産を生かしながら試行錯誤を続け、超親水性の表面構造を持ち、水アカの固着を防ぐ陶器の開発に成功。「アクアセラミック」が誕生した。

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