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【びっくりサイエンス】AIで絵画鑑定 光源氏の顔で流派見抜く 「幻の絵巻」の判定結果は…

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 そこで、京狩野説を唱える恵泉女学園大の稲本万里子教授(日本美術史)がAIでの判定を発案。「流派判定には人間関係のしがらみがある。偉い先生がこうと言ったら異論を挟みにくい。AIならバイアス(偏り)なく判定をしてくれる」と期待し、東工大の小長谷明彦教授(知能情報)らと共同研究を始めた。

正答率96%で流派判定

 AIに源氏絵を教え込むために使ったのが、源氏絵研究の第一人者で、2014年に亡くなった田口栄一東京芸術大名誉教授が残した約3万枚の源氏絵画像。これをデジタル化し、学習用に人間の顔の画像560枚を切り抜いた。

 チームが着目したのが「引目鉤鼻(ひきめかぎはな)」と呼ばれる独特の様式で描かれた貴族の顔だ。貴族を他の階層と区別するための決まり事で、当時の美意識に基づいて、細い長めの目にカギ状の鼻が描かれる。

 「貴族はみんな同じような顔をしている。だからこそ、描かれている特定の人物の特徴ではなく、流派の特徴が出る。その差分をAIに学習させることができる」と小長谷さんは語る。

 ただ本来、AIに画像を認識させるには大量の学習用データが必要だ。「何万枚、何十万枚という量が必要になる。500枚くらいでは普通は学習できない」。そこで使ったのがファインチューニングという手法。既存の学習済みのAIにデータを上乗せして、再学習させるものだ。「幼稚園児にいちから教えるのではなく、図形とはどういうものか分かっている大学生に教える方がうまくいく」と小長谷さんは話す。

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