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【経済インサイド】ハチの輸入拡大の背景→“泣きっ面にハチ”だった国内養蜂業者の悲運

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【経済インサイド】
ハチの輸入拡大の背景→“泣きっ面にハチ”だった国内養蜂業者の悲運

 現在、主に輸入されているクロマルハナバチは日本在来種であり、利用にあたっては外来生物法に基づく許可の申請は不要だ。害虫となるアブラムシに産卵して駆除するコレマンアブラバチも、農薬取締法で許可登録された生物農薬である。もちろん、生態系への影響を考慮し、逃亡防止施設のない場所での利用は禁止されている。

 在来種のクロマルハナバチの輸入が増えたことで、政府はセイヨウオオマルハナバチから在来種への切り替えを促している。

 だが、以前から外来ハチを利用していた人は環境省の許可を得れば使えるため、使い慣れた外来から在来へと転換する動きは進んでいない。環境省によると、外来ハチの出荷数量は、特定外来生物への指定前の17年と同水準で推移。代替種として実用化されている在来種のクロマルハナバチの出荷数量は、マルハナバチ全体の3割程度にとどまっているという。

 こうした現状を踏まえ、環境省と農林水産省は昨年、セイヨウオオマルハナバチについて、生態系保全のため将来的に使用の全廃を目指すとする指針をまとめた。外来種から在来種に転換するよう農家への補助や啓発を進め、32年までに外来ハチの利用数を半減することを目指すとした。

 ただ、北海道では在来種であるクロマルハナバチも外来種に当たるため、別の代替種の開発も求めらるなど課題は多い。

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