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【経済インサイド】ハチの輸入拡大の背景→“泣きっ面にハチ”だった国内養蜂業者の悲運

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【経済インサイド】
ハチの輸入拡大の背景→“泣きっ面にハチ”だった国内養蜂業者の悲運

 国内の養蜂業者が打撃を被る一方で、ハチの需要は増え続けている。大林組や野村証券など大企業の農業ビジネスへの相次ぐ参入により、ハウス栽培で利用するハチの需要が昨今になり急増。国内のミツバチ不足も相まって、輸入が増える一因となっているのだ。

 意外かもしれないが、29年の日本へのハチの輸入量の57.6%はスロバキアからである。スロバキアでは社会主義時代に作物栽培などにハチが利用できるとして国が養蜂を奨励していた経緯もあり、今でも養蜂が盛んだという。

 とはいえ、26年までは農業大国のオランダからの輸入量が1位だった。近年、コスト削減などを理由に飼育地を人件費の安いスロバキアに移転する動きがあり、28年にはスロバキアからの輸入量が前年比で約3倍に急拡大した経緯がある。ちなみに29年の輸入量は2位がベルギーで34.7%を占めており、輸入の9割以上は欧州からである。

 一方で、輸入ハチが増えたことで、日本固有の生態系に影響を与えるのではとの不安も尽きない。平成に入って以降、輸入が盛んになった欧州原産のセイヨウオオマルハナバチがハウスから逃亡し、生態系に与える影響が問題になった。北海道を中心に逃亡したハチが野外で繁殖し、在来種の減少や植物への影響を生じさせた。このため、政府は18年にこの外来ハチを特定外来生物に指定、輸入や飼育は原則禁止にしている。

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