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まろやかな味 品薄で2カ月待ち 名品「会津山塩」増産へ 福島

新設された製塩所で、煮詰めた温泉からすくい上げられる塩=4月19日、福島県北塩原村
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 福島県・会津地方の山中で湧き出る温泉で作る「会津山塩」が人気を集めている。まろやかな味わいが特長で、カルシウムなどのミネラルも豊富。伝統的な製法のため1日約5キロしか生産できず品薄が続いたが、新設した製塩所が4月に稼働を始め、生産態勢を増強した。

■温泉から製造

 新製塩所は同県北塩原村の山あいにあり、約1キロ離れた大塩裏磐梯温泉から源泉をタンクに入れてトラックで運び込み、直径1メートルほどの鍋10台を使って煮詰める。5キロの塩を作るのに500リットルの温泉が必要で、7日~10日かけ繰り返し火にかけて結晶にする。

 製品は30グラムの卓上用で1080円と高め。それでも購入は2カ月待ちの状態だ。生産する会津山塩企業組合の栗城光宏さん(46)は「欲しいと言ってくれるお客さんに、すぐ渡せるようにしたい」と製塩所の新設に踏み切った。塩の瓶詰めなどをする作業棟は2011年の福島・新潟豪雨を受け福島県只見町に建てられた仮設住宅の木材を再利用した。

■江戸時代は400トン

 組合によると、会津山塩は江戸時代に年間約400トン生産していたが、戊辰戦争や塩の専売制度開始で何度も製造中止となった。07年に地域おこしを目指して組合が設立された。今では周辺の飲食店でラーメンや洋菓子などにも使われ、好評という。

 栗城さんは「将来はゲストハウスや源泉を使った足湯も設けたい。雇用を生み出して、村おこしになればうれしい」と話す。

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