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【米輸入制限】米中貿易戦争激化なら中国経済に打撃 通年は2年ぶり減速の恐れ 

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【米輸入制限】
米中貿易戦争激化なら中国経済に打撃 通年は2年ぶり減速の恐れ 

 経済成長と安定感を“演出”するのは、「社会不安の排除」を重視する中国共産党政権の常だ。いわば言論統制や人権抑圧の代償として経済繁栄をもたらし続けることが、強権弾圧以外で人民の不満を抑制するほぼ唯一の政策だからだ。

 だが、通年の政府成長率目標である前年比6.5%前後は、場合によって達成できない懸念が広がる。

 トランプ米政権との米中貿易摩擦が過熱し始めたのは3月のこと。1~3月の経済統計にはほとんど反映されなかった。しかし1~3月、米国向け輸出は14.8%増えたのに対し、米国からの輸入は8.9%増にとどまった。中国の対米貿易黒字は19.4%増の582億5千万ドル(約6兆2300億円)にも上った。

 トランプ政権は経済界や議会でも広がる「中国脅威論」を背景に、対中制裁措置を相次いで打ち出す。米中が今後、制裁合戦をエスカレートさせれば、「中国の輸出は急減して景気は腰折れ、2年ぶりに成長率が減速し、政府目標まで割り込む恐れがある」(市場関係者)との指摘がある。

 不動産下落や失業率上昇などに結びつき、人民の不満を招けば、政権維持も危うくなる。前途は多難といわざるを得ない状況だ。

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