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【ビジネス解読】中国が念願の原油市場を創設 米国の「ドル支配」に対抗

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 しかし、そうした評価はあくまで現時点の見立てだ。中国共産党内での権力集中が進んだ習近平主席は米国の覇権に挑む姿勢を鮮明にしている。原油取引のドル支配に対抗するため、人民元の国際化や金融市場の自由化にこれまでとは異なるスピードで踏み込む可能性も否定できない。

 習主席は昨年、サウジアラビアのサルマン国王との首脳会談で総額650億ドル(約7兆円)の経済協力を打ち出すなど、主要産油国との関係強化も進めている。一方、中国国有石油大手のペトロチャイナが今年3月、日本の国際石油開発帝石(INPEX)が持ち分を減らした、アラブ首長国連邦アブダビの海上油田の巨大鉱区権益を取得するなど、“紅いメジャー(中国版の巨大石油資本)”も勢力を拡大している。

 中国が世界の原油取引に影響力を発揮するための「舞台装置」はそろいつつある。上海市場の原油価格が「中国版WTI」として、世界の市場を揺らす日を夢物語とは切り捨てられない。(経済本部 池田昇)

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