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【クローズアップ科学】見えない乱気流から飛行機を守れ 過去に死傷事故、JAXAとボーイングが検知実験開始

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【クローズアップ科学】
見えない乱気流から飛行機を守れ 過去に死傷事故、JAXAとボーイングが検知実験開始

飛行機の強敵 飛行機の強敵

 雲の中で起きる乱気流であれば、機体から前方に電波を発射し、雲の水滴にぶつかって反射してきた電波をとらえることで検知できる。だがエアポケットは雲がない場所で起きるので、検知が難しい。

 ボーイングの担当者は「乗客と乗務員が負傷する一番の原因だ。検知できれば乗客の快適さが増す」と強調する。

70秒前に対策

 こうした飛行機の脅威を防ぐため、JAXAは三菱電機と共同で乱気流を検知し事故を防止するシステムの開発を進めている。

 機体に「ドップラーライダー」と呼ばれる装置を搭載。進行方向に赤外線パルスを1秒間に千回のペースで発射し続け、大気中を浮遊する「エアロゾル粒子」という微粒子の動きをとらえる。

 エアポケットでは、直径千分の1ミリ以下のちりや氷の粒が激しく飛び回っている。赤外線が粒にぶつかると波長が変化して戻ってくるため、これを利用して検知する仕組みだ。

 遭遇するまでの時間や距離、風の強さや向きも分かる。小型ジェット機を使った実験では、平均17・5キロ先の乱気流を検知できることを確認した。時間に換算すると遭遇まで70秒ほどの余裕があり、乗客にシートベルトの着用を促すことができる。

 エアポケットを検知しても、高速で飛行する航空機が回避できるとはかぎらない。無理な回避はむしろ危険な場合もある。

 そこで重要になるのが、機体の揺れを低減する技術だ。ドップラーライダーのデータを基に揺れを短時間で予測。主翼の後ろ側に取り付けた補助翼を作動させるなどして機体を制御すれば、揺れを半分程度に抑えられるという。

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