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【プロジェクト最前線】自家培養軟骨で“不治のけが”を克服する富士フイルム「再生医療製品」

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 患者は膝の痛みなどに悩むアスリートや体を使う現場で働く人たちだ。例えば、膝のけがを負いプレーをあきらめかけていた30代のプロサッカー選手はジャックによる治療を受けて、再び運動を楽しめるようになった。若い頃にバレーボールで膝を痛めた30代の介護士も、現在は介護の現場で不自由なく力仕事をこなしているという。

 治療で改善が見込まれる潜在患者数は多く、「2000人に上る」(畠社長)とみられている。

 「自家培養軟骨移植術」と呼ばれるこの手法は、膝関節外科を専門とする越智光夫・広島大学長が確立したものだ。越智氏の指導下でJ-TECが製品開発を行い、日本初の治験を実施。平成24年に国から再生医療等製品として承認され、翌年には保険適用となった。現在、研修を受けた医師が全国で手術しており、ジャックを用いた治療実績は年間200例に上る。

 ただ、軌道に乗るまでには、さまざまな試行錯誤が繰り返されてきた。医療現場で特に神経を使うのがスケジュール管理だ。

 採取した細胞は4週間程度で規定量の培養を行うが、細胞の増殖の速さは個体差のためにまちまちで、工程管理は難しい。また移植に際しては、万が一を避けるため細胞を低温管理下での仮死状態で運搬。患者側もあらかじめ移植の手術日を決めて待つ必要があるなど、スケジュールの調整が大変だ。

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