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【ビジネス解読】
豪“勝利”の影にゴルフ界スーパースター 米輸入制限で適用除外
3月23日に発動されたトランプ米政権による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限で、オーストラリアが欧州連合(EU)や韓国などと並んで国別の暫定的な適用除外が認められた。オーストラリアのターンブル首相はトランプ大統領との不仲で知られてきたが、思わぬ“勝ち星”を挙げた形。背景にはトランプ氏と親しいゴルフ界のスーパースターの存在があったとの指摘も出ている。
「偉大な同盟国であるオーストラリアには鉄鋼とアルミの関税をかける必要がなくなった!」
トランプ氏は輸入制限発動の2週間前にあたる3月9日、ツイッターで早々にオーストラリアの適用除外を宣言した。
オーストラリアはトランプ氏との関係構築で出だしからつまずいた経緯がある。米メディアによると、両首脳はトランプ氏の大統領就任直後の2017年1月の電話会談で、移民政策に関する2国間合意をめぐって意見が対立。この日、日本、ドイツ、フランス、ロシアの各首脳とも電話会談したトランプ氏は、ターンブル氏に「これまでで最悪の電話だ」と毒づいたという。