産経ニュース

【びっくりサイエンス】津波の恐怖、VRで記者がリアルに体験 防災訓練用の運転シミュレーター

ニュース 経済

記事詳細

更新

【びっくりサイエンス】
津波の恐怖、VRで記者がリアルに体験 防災訓練用の運転シミュレーター

運転中の津波を体験するシミュレーターに映し出される光景(板宮朋基・愛知工科大准教授提供) 運転中の津波を体験するシミュレーターに映し出される光景(板宮朋基・愛知工科大准教授提供)

 途方に暮れ始めたところで「以上で体験は終了です。お疲れ様でした」の表示。訓練であることを思い出し、ホッとした。東日本大震災で、こんな経験をして命を落とした人がいたかと思うと、悲痛な気持ちになる。こんなことは、二度と起こってほしくない。

 シミュレーターを開発した同大准教授の板宮朋基さんは「前の車などを気にしながら運転し、しかも目の前から津波が来ることは未経験のためすぐに認識できず、間に合わないようだ」と話す。

扇風機で水の冷たさを表現、体が錯覚

 画像処理学が専門の板宮さんは、同大に赴任した4年前、学内にある大型の運転シミュレーターを知り、津波からの避難に車を使うことのリスクを体験する手段として活用することを考えた。

 3年ほど前には、パソコンやVRのゴーグルを使い、大型シミュレーターの100分の1ほどの低コストで持ち運びもできる独自の装置を開発した。開発には岩手大や防災科学技術研究所の研究者も協力。その後も、車が走ると座席に振動が起こるようにするなど、細かい改良を続けてきた。パソコンの性能やゴーグルの画質向上も進み、よりリアリティーの高い装置になっている。

 街並みは名古屋市南区の国道をCGで精巧に再現。足下に感じた水の冷たさの正体はなんと、扇風機からの風だった。「体が錯覚し、冷たい水のように感じられる。映像も含め、車内に水が入り込んでいく感覚を特に重視した。生理的な感覚から、危機感や嫌悪感を持てるようにした」と板宮さん。

続きを読む

このニュースの写真

  • 津波の恐怖、VRで記者がリアルに体験 防災訓練用の運転シミュレーター
  • 津波の恐怖、VRで記者がリアルに体験 防災訓練用の運転シミュレーター

「ニュース」のランキング