PR

ニュース 経済

【検証エコノミー】TPP11 薄氷の合意…決定打は雪降る夜の茂木敏充の一言だった

Messenger

 同じ頃、東京・永田町の内閣府大臣室。会合の様子を聞いた茂木敏充経済再生担当相は、極秘で訪れたカナダのマッケイ特使に宣言した。「もうゲームするつもりはない。今晩中に最後の返事が欲しい。さもなければ明朝10カ国で決断する」。厳しい言葉にマッケイ氏の顔は青ざめた。

 茂木氏の考えは交渉官会合に伝えられた。議長役の梅本氏は翌日発表する読み上げ原稿2枚を取り出し配布。1枚目は11カ国、2枚目は10カ国で合意する案だった。メキシコの交渉官が口を開いた。「2枚目でいくこともやむを得ない」。カナダと共同歩調を取るとみられていたメキシコの“変心”。カナダの交渉官は狼狽(ろうばい)を隠しきれなかった。

 翌23日午前8時。カナダ側は梅本氏に求めて急遽会談し、伝えた。「文化例外はサイドレターでお願いしたい」。カナダが折れた瞬間だった。この日の交渉官会合はカナダの譲歩で決着。くしくもトランプ米大統領が離脱の大統領令に署名した昨年1月23日から1年目のことだった。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ