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【平成30年史 デフレの呪縛(1)】食卓からモヤシが消える 過度な安売り 生産者・物流業者圧迫

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【平成30年史 デフレの呪縛(1)】
食卓からモヤシが消える 過度な安売り 生産者・物流業者圧迫

低価格競争 人件費しわ寄せ

 「頼んだ飲み物と違うよ」「注文を取りに来るのが遅いじゃないか」

 8年前まで東京都豊島区の居酒屋で店長を務めていたという40歳の男性は、あるときを境にお客からのクレームが急増し、気苦労が絶えなかった。

 料理や酒類を一律280円などで提供する「均一居酒屋」が広がり、低価格競争が激しくなった。特に平成17年に業界大手の居酒屋チェーン「鳥貴族」が都内に進出すると、その動きが顕著になったという。

 男性の店でも価格だけの勝負になり、どこかでコストを削るしかない。だが、賃料は下げられず、食材費の削減にも限界がある。

 男性は人件費に手を付けた。当時のアルバイトの平均時給は900円台半ばだったが、800円台半ばまで下げた。さらに厨房に5人、ホールに5人いた従業員を、それぞれ3人に減らした。病気で従業員が休んだときには、店長の男性が厨房とホールを掛け持ちすることもあったという。

 しかし、少ない人数では仕事が回らない。閉店後の後片付けなどでサービス残業は当たり前となり、注文時などに間違いも多くなる。当然、お客からの文句も増えることになった。

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