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ニコン、中国のデジタルカメラ工場を閉鎖 スマホ普及で
ニコンは30日、コンパクトデジカメを製造する中国江蘇省無錫市にある工場を閉鎖すると発表した。中国でのコンパクトデジカメの自社生産から撤退し、一時費用として約70億円を見込む。平成30年3月期連結決算に与える影響は、第2四半期決算発表時に改めて公表する。
ニコンは稼働率が著しく低下した同工場の操業を同日付で停止した。工場は今後売却し、約2300人(29年9月末時点)の従業員の雇用契約も解除する。
デジカメ市場はカメラが高機能化したスマートフォンの普及の影響で縮小。ニコンは構造改革の一環として生産の集約を進めており、今回の工場閉鎖に伴って一部機種の生産をタイの工場に移管する。
ニコンはデジカメ事業の不振で昨年から1千人規模の人員削減に取り組んでいた。今後は一眼レフなど高付加価値製品に注力する。