産経ニュース

ニュース 経済

記事詳細

更新

【商工中金】
2度目の改善命令 監視不十分、行政にも責任

 商工中金の調査報告では不正融資だけでなく、取引先を対象に実施している統計調査など広範な業務で内部管理体制のずさんな実態が明らかになった。営業現場の問題だが、所管してきた経済産業省などは十分に監視ができていたとは言い難く、行政の責任も重い。

 商工中金は税金で苦しい企業を支援する公益性の高い融資で不正を繰り返した。現在の安達健祐社長など経産省の次官経験者や財務省の官僚が天下っており、管理監督が不行き届きだったとの批判は免れない。

 経産省などは当面、商工中金への天下りはやめ、組織の抜本的な立て直しを急ぐ方針だ。世耕弘成経産相は25日、記者団に「非常に広範な不正を踏まえれば人事刷新は避けて通れない」と述べた。安達氏の後任は官僚出身ではなく民間企業で経営経験がある人が望ましいとした。企業統治強化に向け取締役会の改編や外部人材の登用も求めた。

 世耕氏は商工中金を主管する経産省としての責任を明確化するため、自身の給与の2カ月分を自主返納することを明らかにした。

 経産省は同日、商工中金の不正融資問題で、再発防止や企業統治の徹底強化を進める有識者らの検討会を設置したことも発表。不正の温床となった危機対応業務の見直しなどを議論し、年内にも結論を出す。

 大和総研の川村雄介副理事長を座長とし、研究者や企業経営者らで構成する。世耕氏は「地域に貢献できるよう、あるべき姿を聖域なく議論していただきたい」と述べた。

「ニュース」のランキング