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【びっくりサイエンス】歩き方で人物を特定、一致率9割超 防犯カメラで被疑者追跡や高齢者見守りも

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【びっくりサイエンス】
歩き方で人物を特定、一致率9割超 防犯カメラで被疑者追跡や高齢者見守りも

重心を割り出すため処理した歩行者のカメラ画像(ドイツ・ミュンヘン工科大のデータベースより) 重心を割り出すため処理した歩行者のカメラ画像(ドイツ・ミュンヘン工科大のデータベースより)

 歩いている人の重心の位置を横から見ると、まるで心電図の波形のように、ほぼ一定の周期で変化する。具体的には、最初に右足を出すときの重心の位置が、左足を出したときに移動し、再び右足を出すときにはほぼ同じ位置に戻っている、といったイメージだ。

 中島氏はこの周期性に着目。防犯カメラで撮影した歩行者の映像から、その人特有の周期性を割り出し、別の場所の防犯カメラで撮影された人物と照合できるのではないかと考えた。

 実験では、1台のカメラの前を20人の歩行者が往復する映像を使用。新たに開発した歩容認証のアルゴリズムで解析した結果、往路と復路の映像から同じ人物を割り出すことができた一致率は9割以上に達した。今回はカメラ1台での実験だが、複数のカメラ映像でも応用できるという。

 今回の実験では横から撮影した映像を分析したが、今後は斜め上や前後といった、さまざまな角度から撮影した映像で検証していく。

 中島氏によると、人の重心は登山用のリュックサックのような極端に重い荷物を持てば変わってしまうが、日常生活で持ち歩く手提げかばん程度の荷物ではほぼ変わらない。服装も関係なく、着替えたり、変装したりしても見分けることができる。

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