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中東各国とカタール断交1カ月 岩谷産業、ヘリウム供給に不安

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中東各国とカタール断交1カ月 岩谷産業、ヘリウム供給に不安

輸入されたヘリウムは専用コンテナに積載され、トレーラーで陸送される=神戸市(岩谷産業提供) 輸入されたヘリウムは専用コンテナに積載され、トレーラーで陸送される=神戸市(岩谷産業提供)

 断交によって陸送が不可能となり、出荷が停止。岩谷では、地上在庫、海上在庫がそれぞれ1カ月分あり、現時点では供給は続いている。しかし、今後の安定供給に向けては対策の検討を余儀なくされている。

 米国で増産し、アジアに回すことや、カタールから直接、コンテナ船で積み出しできるよう、関係先との調整を進めている。だが、現時点では対策は決定しておらず、在庫が尽きるタイムリミットも迫る。

 国内は全量を米国産で賄っており、大きな問題にはなっていない。平成23年末から数カ月間、全世界的なヘリウム供給不足で、「東京ディズニーランド」などで風船が販売できなくなったが、今回はそうした事態は避けられそうだ。

 一方、海運各社は少量の荷物でもカタールの港湾に寄って、積み降ろしをする必要に迫られている。日本郵船ではコスト増につながる航路変更も実施している。カタールでビジネスをする日本企業は、断交の長期化を懸念。LNGビジネスの大半をカタールに頼る丸紅では長期化した場合に、人の往来などで問題が出てくる懸念もあり、情勢を注視している。(平尾孝)

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