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RCEP交渉会合閉幕 通商秩序維持へ交渉加速 米の保護主義、歯止め狙う

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RCEP交渉会合閉幕 通商秩序維持へ交渉加速 米の保護主義、歯止め狙う

RCEPの事務レベル交渉会合の会場に掲げられたボード RCEPの事務レベル交渉会合の会場に掲げられたボード

 神戸市で開かれていた東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の事務レベル交渉会合は3日閉幕し、早期の大筋合意に向け交渉を加速させる方向性を確認した。米国が貿易相手国への制裁を辞さない自国本位の姿勢を鮮明にしたことで世界の自由貿易体制が揺らぐ中、東アジアの通商秩序を維持するため巨大自由貿易協定(メガFTA)の成立に向け日本が主導力を発揮できるかが問われている。(田辺裕晶)

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 「活発な議論が行われ、全体的に着実な進展があった」。日本側の首席交渉官を務める外務省の飯田圭哉審議官は会合終了後の記者会見で成果を強調した。

 今回の会合では、関税撤廃、投資やサービス貿易に関わる規制緩和などを協議したが、参加国の主張には隔たりがあり、合意した分野はなかった。

 交渉では、早期合意を優先し市場開放の度合いを緩やかにしたい中国など新興国と、大幅な自由化や企業が活動しやすい公平なルールの整備を進めたい日本など先進国との間で綱引きになっている。今後、各国から支援を引き出したいラオスやミャンマーなど途上国の囲い込みが激しくなる。

 一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国は創設50年の節目である年内の大筋合意を目指す。各国が妥結を急ぐのは、トランプ米政権の発足を機に欧米で勢いづく保護主義に歯止めをかけたい思惑がある。

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