産経ニュース

沿岸密漁の摘発、非漁業者が過去最多に…アワビ、ナマコ標的に1308件、暴力団など組織的犯行が増加

ニュース 経済

記事詳細

更新


沿岸密漁の摘発、非漁業者が過去最多に…アワビ、ナマコ標的に1308件、暴力団など組織的犯行が増加

押収された密漁ナマコ(小樽海上保安部提供) 押収された密漁ナマコ(小樽海上保安部提供)

 国内の沿岸付近で起きた平成27年の密漁行為で、漁業者以外の摘発件数が過去最高の1308件に上ったことが25日、水産庁への取材で分かった。アワビやナマコを狙う組織的な密漁が横行しているとみられる。同庁は関係機関と連携を強化し、一層の取り締まりを図るが、抜本解決は難しいのが実情だ。

 水産庁によると、27年に沿岸付近で摘発した密漁の件数は合計1703件で、高価なアワビなど、貝類の被害が半数以上を占める。非漁業者が摘発される事例は15年ごろから増加しており、一部は暴力団などの資金源にもなっているとみられる。

 水産物は市場に出回った場合、正規品と密漁品の区別が困難で、密漁による被害の全容は把握されていない。組織的な密漁による被害総額は数十億円規模に上るともいわれる。

 特に水産庁は、中華料理の高級食材として知られるナマコに警戒を強めている。比較的管理が緩やかなナマコは、漁師が卸売業者に直接販売できるなど流通網が多様化しており、密漁品の追跡が困難なためだ。27年の摘発件数は32件にとどまるものの、北海道から九州まで幅広くとれるため被害範囲は全国に広がる。

続きを読む

このニュースの写真

  • 沿岸密漁の摘発、非漁業者が過去最多に…アワビ、ナマコ標的に1308件、暴力団など組織的犯行が増加

「ニュース」のランキング