産経ニュース

【よみがえれ JR北海道(上)】現行総延長の半分近い10路線が維持困難…「残したかったが通勤1人」

ニュース 経済

記事詳細

更新

【よみがえれ JR北海道(上)】
現行総延長の半分近い10路線が維持困難…「残したかったが通勤1人」

釧路湿原を走るJR釧網本線。明け方の気温はマイナス20°ほど、周辺の草木は白く凍りつき霧氷に覆われていた。釧網本線はJR北海道が「当社単独では維持することが困難な線区」としてあげている=18日午前、北海道標茶町(三尾郁恵撮影) 釧路湿原を走るJR釧網本線。明け方の気温はマイナス20°ほど、周辺の草木は白く凍りつき霧氷に覆われていた。釧網本線はJR北海道が「当社単独では維持することが困難な線区」としてあげている=18日午前、北海道標茶町(三尾郁恵撮影)

 旧国鉄時代から、松田氏は人口の減少や自動車社会への移行で、北海道での鉄道経営が非常に苦しいことを認識していた。路線の廃止・縮小も排除はしていないが、「ただ縮小していっても決して効果は出ない。維持するのが本当に無駄になりそうなところはバスに代えるにしても、あまり減らさなくても経営は維持できる」と考えている。

 松田氏は現在路線の一部が廃止対象に挙げられている根室線について、「北方領土問題がある中、根室につながる路線を廃止するわけにはいかない」と強く訴える。そして宗谷線の再生計画も思い描いている。

 「旭川-稚内間はできるだけ直線にする。畑ばかりの地域であり、線路に隣接する畑と交換すれば直線化は可能だろう。沿線は観光資源も多い。観光列車としても大いに活用できる。そのために運賃を上げる方法もあるかもしれない。しかし、やるべきことをやらないで上げてしまうと、国鉄時代と同じで『貧すれば鈍する』になる」

 JR北海道の再生には自治体の協力が不可欠だ。JR北海道は路線の廃止や維持について沿線自治体と相談するとしている。「その際に路線の存廃についてだけでなく、明治初期の開拓以来となる新しい北海道の生活スタイルを話し合ってほしい」。それが松田氏の願いだ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 現行総延長の半分近い10路線が維持困難…「残したかったが通勤1人」
  • 現行総延長の半分近い10路線が維持困難…「残したかったが通勤1人」
  • 現行総延長の半分近い10路線が維持困難…「残したかったが通勤1人」

関連ニュース

「ニュース」のランキング