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【よみがえれ JR北海道(上)】現行総延長の半分近い10路線が維持困難…「残したかったが通勤1人」

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【よみがえれ JR北海道(上)】
現行総延長の半分近い10路線が維持困難…「残したかったが通勤1人」

釧路湿原を走るJR釧網本線。明け方の気温はマイナス20°ほど、周辺の草木は白く凍りつき霧氷に覆われていた。釧網本線はJR北海道が「当社単独では維持することが困難な線区」としてあげている=18日午前、北海道標茶町(三尾郁恵撮影) 釧路湿原を走るJR釧網本線。明け方の気温はマイナス20°ほど、周辺の草木は白く凍りつき霧氷に覆われていた。釧網本線はJR北海道が「当社単独では維持することが困難な線区」としてあげている=18日午前、北海道標茶町(三尾郁恵撮影)

JR東元社長の提言「駅をサロンや役場に使い人を呼び込め」 路線の廃止・縮小に向けて、JR北海道は着々と動き始めている。今月21日には、島田修社長が自ら出向き、高波で不通が続く日高線の鵡川(むかわ)-様似(さまに)間(116キロ)の廃止・バス転換を沿線近隣の8町に伝えた。

 存続を望む声に対し、JR北海道は防災・老朽化対策を名目に年13億円超の負担を町側に求めていた。沿線自治体が断ると、赤字経営に喘ぐJR北海道は「線路復旧が原則だ。JR北海道には公共交通機関としての役割を果してほしい」(浦河町)という訴えに耳を塞いだ。

 留萌(るもい)-増毛(ましけ)間が廃止された留萌線は、留萌-深川間も廃止・バス転換が検討されている。深川市は「廃止の議論の前に国の支援などやるべきことがある」と反発。既に廃線受け入れを表明した夕張市を除き、ほとんどの沿線自治体が同様の立場だ。

旭川-稚内間を直線に

 昭和62年4月に分割・民営化される前、国鉄は北海道で約3800億円の赤字を出していた。国鉄改革の最中、北海道で収益拡大に尽力した後、JR東日本の社長、会長を歴任した松田昌士氏は、赤字路線の廃止や駅の無人化を進めるJR北海道の方針に危惧を抱いている。

 「駅の無人化が進んでいるが、駅を集会所やお年寄りのサロンに使う方法があっていいのではないか。駅舎に商店や役場が入るとか、とにかく駅に人が集まるように工夫することだ。どんなに沿線の町が縮小されても、住んでいる人はいる。駅が町の中心になっていけば、駅から遠い住民も駅の近くに住もうということになっていくだろう」

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