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【Our World JAPAN】日本の文化輸出、切り札は「マンガとアニメ」

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日本の文化輸出、切り札は「マンガとアニメ」

これらの製品を作るような企業が存在しているということが示している通り、日本のマンガやアニメ業界は時代とともに成長している これらの製品を作るような企業が存在しているということが示している通り、日本のマンガやアニメ業界は時代とともに成長している

日本発の「マンガ」と「アニメ」が世界へと飛び出している。2015年の世界的な市場規模は、マンガが24億ドル、アニメが135億ドル(推定)にまで達した。

漫画は、現代の日本の娯楽・文化製品のなかで最大の人気を誇っている。日本においては古代からの伝統に根ざした長い歴史を有しているとされ、一部の歴史家のあいだでは物語を伝える最古の様式であり、起源は12世紀までさかのぼるという説も唱えられている。

しかし、いま日本と世界でファンを増やしている「マンガ」は、19世紀以降に国内で発達した様式に基づいており、作画や主題からは第2次世界大戦後の1945年から52年の占領期に米国から入ってきたコミックやテレビ、映画、アニメーションの影響が色濃く反映されている。

この占領期のあいだ、「鉄腕アトム」と「サザエさん」というマンガにおける最初の英雄的作品が登場した。作者の手塚治虫と長谷川町子は、そろって様式と主題の革命家といってもよい存在であり、映画的手法を漫画に取り入れて作品を大ベストセラーへと導いた。

漫画からアニメーションのシリーズへの移行は、単純かつ論理的な動きだったといえる。漫画が持つ映画的様式と物語性は、小さなテレビ画面との相性が完璧だったからだ。1963年にフジテレビジョンが「鉄腕アトム」を放映したのは、先駆的な出来事だった。現在、その独自性から「アニメ」と呼ばれるようになった日本のアニメーション作品は世界的な規模でファンの支持を得ているが、「鉄腕アトム」はまさに日本で最初の「アニメ」だった。この作品の成功を受けてフジテレビは69年に「サザエさん」の放映を開始。このシリーズは現在まで継続しており、アニメーション作品としては世界最長のテレビ番組としてギネスに認定されている。

フジテレビの日枝久会長は、同社がテレビ業界では後発組だったと振り返り、「地上波のテレビ放送を開始したのが4番目と遅かったため、新鮮なアイデアを打ち出しつつ、斬新で人目を引く番組を制作しなくてはならなかった。そうでなくては、誰もチャンネルを合わせてくれないという危機感があったからだ。この考えは哲学となり、現在にいたるまでフジテレビのDNAのなかで脈々と受け継がれている。他局の真似や追随をする局ではなく、新鮮なアイデアを有する革新的な企業であること。これが成功の鍵だった」と述べた。

60年代にこうした英雄的作品のテレビ放映が始まって以降、アニメ産業は世界へと広がっていき、現在では市場規模が135億ドルと見積もられるまでに成長した。

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