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【Our World JAPAN】高品質製品の輸出を狙う日本ブランド

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【Our World JAPAN】
高品質製品の輸出を狙う日本ブランド

この流れを受け、多くの人が写真を撮りたいと思うようになると牛田社長はみている。スマホは従来のカメラの競合とみることもできるが、カメラの機能をサポートするツールと捉えることもできるとの見解だ。同社長は「つまり、カメラとスマートフォンは共存できるということだ」と結論づけた。D3400の発売は、こうした考えを具現化し、新たな価値を提案して写真の世界において商機を広げようとするニコンの試みにもみえる。

牛田社長は光学技術に情熱を燃やす技術者であり、そのことがニコンの他分野への進出を後押ししている。現在、同社が注力しているのは、オンライン環境や医療ビジネスでの使用に向けて最適化を進めた映像製品とサービスだ。同社は、牛田社長の言葉によると、これまでも会社として半世紀以上にわたって目と眼鏡用レンズの研究を続け、研究成果に最先端技術を適用して多くの画期的な製品やサービスを開発してきた。2000年以降はフランスのレンズ製造業者エシロール・インターナショナルとも提携しており、09年には光電子工学、精密光学部品、先端材料といった分野における長期的なイノベーションに取り組む専属の研究者チームを置くニコン・アンド・エシロール・インターナショナル・ジョイント・リサーチ・センター(NEIJRC)を設立した。

製品の多様化に挑み、可能な限りの高い品質を実現した製品提供を追求する動きは他産業においてもみられる。アベノミクスの影響と円安は、日本に輸出拡大の機会を与えた。これまでトヨタなどの企業が卓越した職人技術に焦点を当てた日本独特の概念である「ものづくり」に重きを置いた経営システムで世界に知られるようになり、日本製品は高品質という先例をつくってきた。そうして築き上げてきた評判が、世界市場への輸出増を目指す日本が先行きに希望を抱く理由となっている。

日本の衣料品産業はそうした分野の一つで、日本国内で製造した製品を売り込むことに注力している。日本アパレル・ファッション産業協会は、衣料品に「純正」の日本製であることを示すタグを付ける「J∞Quality」という新しい認証システムを導入した。織り・編み、染色整理加工、縫製がすべて日本で行われている場合、企業が自社製品にそれを証明するタグを付けるのを認めるシステムだ。スーツ、セーター、シャツなどの製品が認証を得るには、原材料生産を除く全ての製造過程が日本国内で行われている必要がある。バッグと靴はこの新しい認証システムに含まれないものの、この差別化によって高度な技術を用いて製造された日本製品と中国製品との対比を鮮明にできると期待されている。

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