産経ニュース

【トヨタ・スズキ提携へ】自動車業界の合従連衡がさらに加速か 各社「仲間作り」で市場の主流派へ

ニュース 経済

記事詳細

更新

【トヨタ・スズキ提携へ】
自動車業界の合従連衡がさらに加速か 各社「仲間作り」で市場の主流派へ

 トヨタ自動車とスズキが業務提携の検討を始めることで、自動車業界の合従連衡の流れがさらに加速しそうだ。環境対応車や自動運転技術など次世代の中核技術をめぐる開発競争は激しく、各社は「仲間作り」を進めて市場の主流派に躍り出る考えだ。

 トヨタの豊田章男社長は12日の記者会見で、「インフラ整備や技術の標準化に向けた仲間作りで他社との協調が重要だ」と指摘。スズキの鈴木修会長も「技術を共有しないと生きていくことができない」と同調した。

 両社が共闘する背景には、ライバル企業の提携戦略がある。環境対応車をめぐっては、ホンダが燃料電池車(FCV)で米ゼネラル・モーターズ(GM)と提携。日産自動車は仏ルノーと資本業務提携するほか、電気自動車(EV)陣営の三菱自動車にも年内に出資する。規模拡大やコスト削減で普及の先手を打つ構えだ。

 また、自動運転技術やITでは異業種とのタッグも目立つ。

 欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は5月、米IT大手グーグルの持ち株会社と自動運転で提携した。ホンダは7月に通信大手ソフトバンクとAIの共同研究を始めている。

 世界市場では、トヨタと首位を争う独VWグループやGMなどに加え、米EVベンチャー、テスラモーターズなど新興勢力も存在感を発揮している。

 自前主義の傾向が強いトヨタとスズキが提携に踏み込むことで、異業種や新興勢力も巻き込んだ再編の呼び水になる可能性がある。

「ニュース」のランキング