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【トヨタ・スズキ提携へ】トヨタ子会社・ダイハツとの関係も焦点に 競争と協調、探るさじ加減

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【トヨタ・スズキ提携へ】
トヨタ子会社・ダイハツとの関係も焦点に 競争と協調、探るさじ加減

記者会見の最後に握手を交わすトヨタ自動車の豊田章男社長(左)とスズキの鈴木修会長=12日、東京都文京区(桐山弘太撮影) 記者会見の最後に握手を交わすトヨタ自動車の豊田章男社長(左)とスズキの鈴木修会長=12日、東京都文京区(桐山弘太撮影)

 スズキがトヨタ自動車と業務提携に向けた検討に入ったことで、トヨタ子会社のダイハツ工業との関係も焦点になりそうだ。スズキとダイハツは国内では軽自動車で首位を競い合い、アジアなど新興国では低コストの小型車販売で直接競合するからだ。トヨタはスズキと提携することで「日本連合」での自動運転など先進技術の規格作りを目指しており、「競争」と「協調」のさじ加減が求められる。(今井裕治)

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 「スズキとはまだ『お見合い』段階。両社にとってだけでなく、自動車産業の発展に何ができるかを考えたい」

 トヨタの豊田章男社長は12日の記者会見で、ダイハツとの関係も含めて今後の方向性を検討すると強調した。

 ただ、スズキとダイハツは軽市場で激しい首位争いを繰り広げるライバル同士。互いに一台でも多く売ろうとしのぎを削るため、買い手のいない新車をディーラーなどの名義でいったん届け出する「新古車」の横行を招くなど、激しい競争を続ける。

 しかもトヨタは今月、新興国向けの小型車開発を強化するため、小型車の開発や部品調達をダイハツに一本化することを決めたばかり。ダイハツ中心で開発した車をトヨタブランドとしてアジアなどの市場に展開する方針で、インドなど新興国でスズキと激突するのは必至だ。

 「協力し合い、新たな未来を切り開くことになればいい」と熱く語った豊田社長の手腕が試される。

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