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【日銀総裁単独インタビュー】「総括的検証」の公表「会合声明文と同時に」 “サプライズ演出”見直す可能性

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【日銀総裁単独インタビュー】
「総括的検証」の公表「会合声明文と同時に」 “サプライズ演出”見直す可能性

日銀の黒田東彦総裁=東京都中央区(寺河内美奈撮影) 日銀の黒田東彦総裁=東京都中央区(寺河内美奈撮影)

 --金融庁は、3メガバンクの今年度決算について「マイナス金利で3千億円程度の減収要因になる」と試算し、日銀に懸念を伝えたようだ

 「マイナス金利付き量的・質的金融緩和で、イールドカーブ(国債の利回り曲線)全体が低下し、貸出金利は下がっている。ただ、過去3年をみると、金融機関は利ざやの縮小にもかかわらず、非常に高い収益をあげている。倒産件数が減って信用コストが減り、国債を売ればキャピタルゲイン(売買益)も得られる。昨年度、地方銀行全体では史上最高の収益をあげている。ただ、これからの状況を考えると、収益に対してどのような影響が出るか注視する必要がある」

 --日銀も懸念しているのか

 「金融機関の収益が極端に悪化するとは思っていない。また、日本の金融機関は、欧米の金融機関と違って、リーマン・ショック後の金融危機の影響が相対的に小さく、十分な資本を持っている。今年度は利ざや縮小の影響を受けるかもしれないが、金融仲介機能を阻害することにはならない」

【プロフィル】黒田東彦氏

 くろだ・はるひこ 東大法卒。昭和42年大蔵省(現財務省)。国際金融局長、財務官などを歴任。財務省退官後、一橋大大学院教授、アジア開発銀行総裁などを経て、平成25年3月から第31代日銀総裁。任期は30年4月まで。71歳。福岡県出身。

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