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JTB不正アクセス 狙われたネット予約 訪日客も含め「かき入れ時」に打撃

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JTB不正アクセス 狙われたネット予約 訪日客も含め「かき入れ時」に打撃

 約793万人分の個人情報流出の可能性が明らかになったJTBへの不正アクセス問題は、業界で主流となりつつあるネット予約情報が標的となった。夏の旅行シーズンの販売に尾を引くのは必至で、訪日客需要への影響も懸念される。

 個人情報の件数が拡大したのは、JTBが自社サイト以外にもヤフーやNTTドコモなど、外部のサイトと幅広く提携していたことも一因だ。ドコモは「厳重に抗議した」(広報)と不快感を示す。

 民間調査会社によると、旅行のネット予約の市場規模は右肩上がりで、平成28年は約4兆円になるとみられている。自由なプラン設定などニーズの多様化に合致し、楽天やリクルートグループなどメディア関連企業も存在感を示す。

 ネット予約の比重拡大に合わせ、JTBも2年以上前から社員に訓練用偽メールを送るなど、不正アクセス対策を進めていた。だが、顧客に特定の担当者がつかない業務管理もあり、不審メールを見落とした。

 高橋広行社長は経営への影響について「コメントできない」としたが、パスポート番号まで流出した可能性がある中、夏の旅行シーズンを控え、消費者の不安は大きい。個人情報には外国人も含まれており、インバウンド需要にも影を落とす可能性がある。(佐久間修志)

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