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【東日本大震災5年】GDPは震災前回復も「日本再生」実感遠く

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【東日本大震災5年】
GDPは震災前回復も「日本再生」実感遠く

 東日本大震災の発生から11日で5年がたち、日本経済の姿は大きく変わった。安倍政権の経済政策「アベノミクス」による円安・株高効果で震災前を上回る経済規模に成長した一方、原発を補う火力発電の燃料輸入額がかさみ、貿易収支は赤字が続く。円安は家計の負担増も招いており、政府が東北復興と同時に掲げた「活力ある日本の再生」の実感は遠い。

 国の経済規模を示す名目国内総生産(GDP)は、2011年は471兆円と前年より11兆円も落ち込んだが、14年には486兆円に回復。15年は499兆円に達した。

 円相場は震災後に急騰して11年10月には1ドル=75円32銭の戦後最高値を記録し、輸出企業の収益を圧迫した。日銀の金融緩和が意識された12年秋から円安基調に転じて生産活動や収益が戻り、経済成長につながった。震災直後は8000~9000円台で推移していた日経平均株価(225種)も上昇し、15年には一時2万円の大台に乗せた。

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