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【経済インサイド】電力自由化、仁義なき戦い 東京電力が東北電力エリアの新潟に進出!? 柏崎刈羽原発再稼働の切り札か?

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【経済インサイド】
電力自由化、仁義なき戦い 東京電力が東北電力エリアの新潟に進出!? 柏崎刈羽原発再稼働の切り札か?

全号機運転を停止している東京電力柏崎刈羽原発=新潟県柏崎市、刈羽村 全号機運転を停止している東京電力柏崎刈羽原発=新潟県柏崎市、刈羽村

 同原発では昨年9月以降、中央制御室の床下などでケーブルの混在が相次いで発覚。一部の不備は改善したが、全てのケーブルで対応を終える見通しは立っていない。

 適合性審査は終盤にさしかかり、年内に審査結果が出る可能性が高い。再稼働が現実味を帯びようというときに、ケーブル問題で県民の心証は悪くなっている。

 東電はこれまで原発再稼働に向けた準備の一環として、新潟で信頼を取り戻す努力を続けてきた。昨年4月に原発立地に寄り添う姿勢を鮮明にするため新潟本社を設立。同6~9月にかけて柏崎市、刈羽村の4万1000戸を社員115人で訪問した。

 ちょうど同じころ、企業CMを県内限定で放映開始。福島第1原発事故の教訓を踏まえた安全対策に全力で取り組む様子を流す。

 これらに続く家庭用電力販売で、リスクばかりを負担するお荷物扱いの同原発に対する見方が変わる可能性がある。印象が薄い「県民の電源」という位置付けも明確になる。

 東電は県民との希薄な関係を終わらせることができるか。自由競争の中で選ばれることは消費者の信頼を得たことを意味する。新潟での家庭用電力販売は、原発再稼働に必要な地元の同意手続きに影響を及ぼすのは間違いなさそうだ。(佐藤克史)

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