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【日曜経済講座】マイナス金利をどう生かすか 政府は緊縮財政転換の合わせ技を 編集委員・田村秀男

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【日曜経済講座】
マイナス金利をどう生かすか 政府は緊縮財政転換の合わせ技を 編集委員・田村秀男

 これまで日銀は民間銀行の日銀当座預金の大半に0・1%のプラス金利を付与し、民間銀行は何もしなくても年間2300億円の金利収入が転がり込んできた。0・1%は銀行金利の目安になるので、貸出金利を下支えしてきた。

 この制度は、脱デフレよりも既存の金融慣行の堅持を優先した白川方明(まさあき)前総裁の置き土産である。白川氏を受け継いだ黒田東彦(はるひこ)現総裁が豹変(ひょうへん)し、「金利に強い下押し圧力を加える」と宣言して、方向転換したのは当然だ。

 マイナス金利を受けて、銀行各行は貸出金利の引き下げに動いている。ネット上では、住宅ローン金利の引き下げ競争が始まったようだ。

 例えば、低いケースでは変動型で年0・568%(KDDIと三菱東京UFJ銀行共同出資の「じぶん銀行」)、固定型1・21%(楽天銀行)を提示している。じぶん銀行の試算では、変動金利1・5%、20年返済の2千万円を0・568%で借り換え、金利の変動がないという前提で約140万円の負担減になるという。年間平均では7万円の負担減で、それは年間350万円の家計消費の消費税率2%分に相当する。

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