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【人民元SDR入り】IMFは「悪貨が良貨を駆逐する」という法則を忘れたのか? 田村秀男

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【人民元SDR入り】
IMFは「悪貨が良貨を駆逐する」という法則を忘れたのか? 田村秀男

中国人民元のSDR構成通貨入りを発表するIMFのラガルド専務理事。同氏は中国を味方に付け発言権を増すとみられている=11月30日、ワシントン(AP)

 北京は最近、元の国際通貨化をうたい文句に、国際的な元決済システム「CIPS」を構築した。ドル決済システムの代替で、米情報当局による監視から逃れたい「ならず者国家」は元を使えばよい。党支配下の企業はカネにモノを言わせて、日本を排除しては東南アジアのインフラを手中に収めている。日米欧のハイテク企業などを対象に「爆買い」攻勢をかけている。

 悪貨の膨張を防ぐ手段はただ一つ。元の為替制度と金融市場を他のSDR通貨と同程度に完全自由化させることだ。党による支配は自由市場から嫌われ、資本の逃避や元の暴落を招く。

 ところが肝心のIMFは「市場改革が進むかどうか今後も監視していく」(ラガルド氏)と弱々しい。約束違反しても罰則はない。IMFへの資金の貢ぎぶりでは世界一の日本は、もういい加減、口くらい出したらどうか。(編集委員 田村秀男)

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