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【高論卓説】ラグビーW杯での日本代表の活躍に思う…外国人受け入れ、発想の転換も必要ではないか

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【高論卓説】
ラグビーW杯での日本代表の活躍に思う…外国人受け入れ、発想の転換も必要ではないか

米国に勝利し、喜ぶ日本フィフティーン=グロスター(共同)

 ラグビーのワールドカップ(W杯)で日本は準々決勝進出は逃したものの、南アフリカに続いてサモア、アメリカにも勝ち、W杯で初めて3勝を挙げた。五郎丸歩選手など日本人の活躍も素晴らしいが、チームの実力の底上げに間違いなく貢献しているのが「外国出身選手」である。日本代表チーム31人中10人を占めているのだ。中には日本国籍を取得した選手もいれば、純粋な「外国人」もいる。どうして?と思うが、これはれっきとした国際ルールに則った結果なのだ。

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 ルールでは(1)本人が日本生まれ(2)両親か祖父母の1人が日本生まれ(3)本人が3年以上続けて日本在住-のいずれかを満たし、他国の代表に選ばれていなければ、日本代表として認められる。日本国籍の取得は条件ではないのだ。移民の多い欧州地域の事情を反映しているとも言えるが、国際的にみると、もはや当たり前のルールになっている。

 古い日本人の感覚だと、「国民」になれるかどうかは「国」が決めることで、個人が国を選ぶことは基本的には難しいと思いがちだ。だが、先進国を中心とする多くの民主主義国家では、個人が国を選ぶのが当たり前になりつつある。自分の能力を発揮できる国や地域を自らの意思で選ぶ、あるいは自分の能力を必要としてくれる社会へと移り住む「自由」があると考えるのだ。スポーツの世界ではそれが顕著に現れているに過ぎない。

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