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【通商新時代(上)】難航の連続だった日米協議…波乱の舞台裏

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【通商新時代(上)】
難航の連続だった日米協議…波乱の舞台裏

 国家百年の計-。安倍晋三首相は6日の記者会見で、大筋合意した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の意義を改めてこう評した。日本の交渉参加から2年あまり。曲折を経た難交渉は“ボタンの掛け違え”から始まった。日米を中心とするTPP交渉の舞台裏を振り返り、今後の課題を探る。

 「交渉参加に際し、すべての関税撤廃をあらかじめ約束することを求められるものではない」

 2013年2月22日に行われた日米首脳会談の共同声明には、こんな文章が盛り込まれた。安倍首相は会談後の記者会見で、TPPに関し「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」と説明し、翌3月に交渉への参加を表明。4カ月後の同年7月に日本はマレーシアでの首席交渉官会合に初めて合流した。

 前年の衆院選で政権復帰を果たした自民党は、選挙時に「聖域なき関税撤廃を前提とする限り交渉参加に反対」とする公約を掲げていた。TPPに合流した日本側は関税撤廃をめぐり、“例外”があることを認めさせたとの認識だった。

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