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アベノミクス秋の陣 設備投資、異例の拡大要請へ 官民対話10月本格化

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アベノミクス秋の陣 設備投資、異例の拡大要請へ 官民対話10月本格化

 消費や投資の拡大を目指す安倍晋三政権の新たな経済対策が、10月にも本格始動する。10月に開催予定の政府と経済界の官民対話では、政府が経済界に対し、さらなる設備投資の拡大を要請する構えだ。安倍政権は過去最高水準の企業収益を背景に、設備投資を内需拡大の“切り札”として期待をかけるが、経済界の足取りは慎重だ。景気に鈍化の兆しがみえるなかで「アベノミクスの第2ステージ」が日本経済の浮沈を握る。(川上朝栄)

 甘利明経済再生担当相は「(安倍政権の)“秋の陣”は再び経済が軸足だ」と強調した。その上で膨大な企業収益を「眠らせたままではもったいない」と訴え、企業に設備投資の拡大を働きかける構えだ。

 政府は経済界との官民対話で、設備投資拡大に向けた具体策などを促す。

 景気腰折れ警戒

 ただ、民間同士の取引で成り立つ設備投資に対し、政府が“介入”するのは「異例の事態」(エコノミスト)だ。背景には、好業績にもかかわらず低調な設備投資に対する懸念がある。

 4~6月期の実質国内総生産(GDP)改定値は、設備投資が前期比0・9%減と、速報値(0・1%減)に比べ大幅に下方修正された。政府が描く「企業業績の改善により、設備投資や雇用が拡大し、賃上げを通じて個人消費が活発化する」という景気シナリオは変調をきたしつつある。

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