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【視線】ギリシャよりはるかに怖い中国 長期的に見た「負の連鎖」に懸念 ニューヨーク駐在編集委員・松浦肇

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ギリシャよりはるかに怖い中国 長期的に見た「負の連鎖」に懸念 ニューヨーク駐在編集委員・松浦肇

今月14日、サマーセールが行われる北京市内のショッピング街を歩くカップル。隆盛を誇った中国経済だが…(AP)

 新著「中国と向き合う」を宣伝するため、2006年から09年まで米財務長官を務めたヘンリー・ポールソン氏がマンハッタンにやってきた。「中国」といえば、最高経営責任者(CEO)を務めた米大手銀ゴールドマン・サックスでは中国事業を拡大し、財務長官時代には米中戦略経済対話を切り盛りした実績がある。

 米国では「知中派」として知られるポールソン氏だが、6月以降に中国株が演じた急落劇に代表される最近の中国経済混乱には不安を隠さない。例えば、中国政府の危機対策。不良債権には処理先送りの受け皿、株価急落に対しては買い上げを用意したのは、「(低採算の事業を)破綻させないで救済するばかりで、(資本市場の)改革が遅れてしまう」と警鐘を鳴らす。

 ニューヨークで7月半ばに開催した投資家会合の「デリバーリング・アルファ」も中国経済の成長鈍化に対する警戒感で満ちていた。米大手ヘッジファンドを率いるビル・アックマン氏に言わせると、「中国はギリシャよりもはるかに脅威である」。

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