産経ニュース

【ギリシャ危機】ギリシャが新提案、ユーロ圏緊急協議へ ぎりぎりの調整続く

ニュース 経済

記事詳細

更新

【ギリシャ危機】
ギリシャが新提案、ユーロ圏緊急協議へ ぎりぎりの調整続く

 【アテネ=内藤泰朗、ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)の対ギリシャ金融支援が欧州中央時間の1日午前0時(日本時間1日午前7時)で失効するのを前に、EU側とギリシャ政府は30日、失効の回避に向けてぎりぎりの調整を続けた。ギリシャは2年間の新たな支援と債務負担の削減を提案、ユーロ圏の財務相は同日夜(日本時間1日未明)に緊急の電話会合を開くことを決めた。

 ギリシャは30日、国際通貨基金(IMF)への約16億ユーロ(約2200億円)の返済期限も迎えており、情勢は厳しさを増している。

 ギリシャが求めた支援は、財政危機に陥った国への緊急融資などを実施する金融安全網「欧州安定メカニズム(ESM)」によるもので、債務返済の資金に充てるとする内容。この協議のために短期間の現行支援の延長も求めた。

 これに先立ち、EUのユンケル欧州委員長は、EU側の求める財政再建策受け入れの可否を問う5日のギリシャの国民投票に関し、国民に賛成票を投じるよう呼び掛けることなどを同国のチプラス首相に要請した。ただ、ドイツのメルケル首相は「確かな情報は知らない」と述べた。

 一方、チプラス氏は6月29日、公営テレビに出演し、「自国の銀行が窒息しそうなときに支払いを期待できるのか」と述べ、EU側からの支援合意の申し出がなければ返済は不可能だと強調。事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥る可能性が高まっている。

 ギリシャは、支援を受けられなければ財政が破綻する恐れが指摘され、公務員給与や年金の支払いなどのため政府が借用書などを発行し、最悪の場合、ユーロ圏離脱に至る恐れもある。

 ギリシャ国内では預金流出が加速。政府は資本規制も導入した。

「ニュース」のランキング