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伊藤忠 米シェール開発から撤退 保有株を1ドルで売却

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伊藤忠 米シェール開発から撤退 保有株を1ドルで売却

 伊藤忠商事は25%を出資していた米のシェール石油・ガス開発のサムソン・リソーシーズ(オクラホマ州)の全株式を同社に1ドルで売却した。原油や北米天然ガス価格の低迷に加え、未開発鉱区一部の開発が困難との評価もあり、サムソンの業績回復が遅れると判断した。経営資源を強みの中国事業や食料、繊維、インフラなどの非資源に集中する。

 伊藤忠は2011年に同社の発行済み株式の25%を約780億円で取得。前期(15年3月期)連結決算で同事業関連435億円の減損損失を計上し累計減損額は1000億円超に上る。会計上は全て処理済みで、今回の売却に伴う追加減損や業績への影響はなく、16年3月期の最終利益は非資源好調で2期ぶりの最高益を見込む。

 伊藤忠は米コロラド州でもシェール開発を手がけていたが前期までに売却済みで米国シェール事業から完全撤退することになる。

 米シェール開発をめぐっては住友商事が開発の失敗による巨額減損で15年3月期連結決算で16年ぶりの最終赤字に転落するなど損失が相次ぎ、住商も損失計上した鉱区の大半の売却を検討している。

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