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【貳阡貳拾年 第6部 五輪報道の未来図】テレビ×ネットの融合、いつでもどこでも観戦 早戻しも再生も楽々

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 このサイトではロンドン大会時、自由度の高いネットの特性を生かした試みも行った。例えば、テニス男子シングルス決勝の中継。サイトでは試合後、日本人選手が関わっていなかったため、配信を終了した。

 ところが、短文投稿サイトのツイッターにはその直後、「表彰式を見たい」などと配信継続を求める声が相次いだ。サイトではこれを受けて急(きゅう)遽(きょ)、表彰式の配信を再開。ツイッターでは歓迎する声が上がった。民放幹部は「当初はネット中継による『テレビ離れ』も心配したが、五輪の盛り上がりにつながった。テレビ局がネットでできることは多いはずだ」と話す。

 NHKもロンドン大会から、同種のネット中継を独自サイトで行っている。今年4月には改正放送法が施行され、事実上、ネット中継が解禁された。NHKは今年度、一部のスポーツイベントを試験的にテレビ放送と同時にネット配信する予定だ。

 NHKと民放各局でつくる団体、ジャパンコンソーシアム(JC)は、2024年夏季五輪(開催地未定)まで、ネット配信権を含む放送権をすでに取得している。20年の東京大会では、ネット観戦がより身近なものになる期待は大きい。

 大容量データを短時間で送れるネットの長所を、テレビ放送に生かす試みも進んでいる。テレビ画面にネット経由の情報を表示する「ハイブリッドキャスト(HC)」は、その代表例だ。対応テレビは国内で200万台近くが出荷され、NHKや民放各社がサービスを始めている。

 対応テレビでリモコンのdボタンを押すと、ネット経由で天気やニュース情報などが表示される-という点は、これまでのデータ放送と変わりがない。しかし、NHKが昨年のソチ冬季五輪や今年3月の大相撲中継で行った「早戻し再生」サービスは、少し毛色が違う。

 その日の番組放送中であれば、もう一度見たい場面をネット経由の動画で見ることができる。ソチ冬季五輪では見たい場面を利用者が早送りするなどして探す必要があったが、3月の大相撲中継では、好きな力士の取り組みを一覧から選べるという工夫も加わった。NHK編成局編成主幹の桑原知久は「スポーツによって向き不向きがあると思うが、テレビの新たな楽しみ方を提供したい」と語る。

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