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貿易黒字、中国「春節」のおかげ? 見通せぬ定着…やはり地道な成長戦略が必要

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貿易黒字、中国「春節」のおかげ? 見通せぬ定着…やはり地道な成長戦略が必要

 3月の貿易収支が黒字に転じた背景には、赤字要因となっていたエネルギー輸入の高止まりと、輸出の伸び悩みが解消に向かったことがある。ただ、春節(中国圏の旧正月)の影響で対中赤字が縮小するという一時的要因も寄与しており、このまま黒字が定着するかは見通せない。

 菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で、「経済の回復を背景に、持ち直しの傾向が続くだろう」と、貿易収支の改善に向けて強気の認識を示した。

 32カ月連続で続いた貿易赤字の最大の要因は、原子力発電所の長期停止に伴い、石油や液化天然ガス(LNG)など火力発電用の燃料輸入が急増したことだった。政府は、日銀の大規模な金融緩和で円安が進み、輸出が伸びると期待したものの、製造業が生産拠点の海外移転を進めた結果、輸出は伸び悩み、円安は輸入価格に跳ね返った。

 その基調が昨年後半に入って変化。高止まりしていた原油価格が下落したことで燃料輸入の負担が減り、円安が輸出を徐々に押し上げ始めた。

 3月は、輸入品目のうち、原油が前年同月比で半減、石油製品も38.3%減となったほか、原油価格の影響を受けるLNGも12.3%減となった。

 ただ、今後に関しては、「黒字が続くかどうか一概には言えない」(財務省関税局)のが実情だ。

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