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【米キューバ国交交渉】キューバが米接近の理由…経済疲弊、“盟友”ベネズエラの「石油」出し惜しみ

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【米キューバ国交交渉】
キューバが米接近の理由…経済疲弊、“盟友”ベネズエラの「石油」出し惜しみ

オバマ米大統領(右)と握手するカストロ氏(ロイター)

 【パナマ市=黒沢潤】米国と長年対立してきたキューバが米国との国交正常化に積極的な姿勢を見せる背景には、国内経済の疲弊に加え、反米「同盟」の一角を占めていた南米ベネズエラの混乱がある。

 キューバは冷戦終結後、後ろ盾だったロシアの経済支援を喪失。兄のフィデル・カストロ氏の後を継いで2008年に国家評議会議長に就任したラウル・カストロ氏は、不動産売買を解禁するなどの改革を断行したが、経済成長率は12年が3%、13年2・7%、昨年1・3%(予想値)と低迷の一途をたどっている。

 カストロ政権は昨年、海外からの投資を呼び込むため、約20年ぶりに「外国投資法」を改正し、税制面で欧州企業などを優遇しているが、「近くて遠い米国」(駐ハバナ外交筋)からの直接投資なしには経済が立ちゆかない状況にある。

 キューバは、米国がカストロ政権の体制転換を視野に入れていることを意識し、米国の動きを慎重に見極めつつ、北部マリエル港などに多額の投資を呼び込む戦略を描いている。

 一方、フィデル氏の盟友だったチャベス大統領亡き後のベネズエラの動向も、カストロ政権の対米接近を後押ししている。

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