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【経済インサイド】農業激動時代 商社が主導する「畜産」「飼料」「肥料」業界再編

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【経済インサイド】
農業激動時代 商社が主導する「畜産」「飼料」「肥料」業界再編

飼料原料になるトウモロコシを輸入し、保管する丸紅グループのパシフィックグレーンセンターの荷役風景。農家の競争力強化に欠かせない飼料や肥料業界では再編が加速している(丸紅提供)

 ハム業界で先行していた商社は三菱商事。業界2位の伊藤ハムに出資するほか、米久を子会社化している。残る中堅の独立系はスターゼンと、「こてっちゃん」で知られるエスフーズで、この2社が今後の再編の台風の目とも目されており、各社の次の一手が注目されている。

 各社の思惑の先にあるのは、世界再編だ。伊藤忠は丸大食品への出資について「原材料調達から商品開発、販売物流機能で協力関係を強化し、グループのファミリーマート向けの商品ラインアップを強化する」と狙いを話す。伊藤忠は、タイ財閥チャロン・ポカパン(CP)グループとともに、中国の巨大国有企業の中国中信集団(CITIC)に総額1兆2000億円の資本参加を決めており、中国市場をはじめ世界攻略の野望が透けてみえる。

 世界の畜産関連業界は現在、再編の波が押し寄せている。昨年8月には、米食肉加工大手タイソン・フーズがライバルに競り勝ち、米加工食品大手ヒルシャー・ブランズを買収。また、中国食肉大手の万洲国際(旧双匯国際)によるスミスフィールド・フーズ買収や、飼料最大手の新希望六和が豪州4位の農場・牛肉加工企業を傘下に収めるなど大型買収が相次いている。彼らと伍(ご)して闘うには日本勢も規模拡大で競争力をつける必要に迫られている。

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