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【経済インサイド】農業激動時代 商社が主導する「畜産」「飼料」「肥料」業界再編

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【経済インサイド】
農業激動時代 商社が主導する「畜産」「飼料」「肥料」業界再編

飼料原料になるトウモロコシを輸入し、保管する丸紅グループのパシフィックグレーンセンターの荷役風景。農家の競争力強化に欠かせない飼料や肥料業界では再編が加速している(丸紅提供)

 飼料業界では、中部飼料と伊藤忠傘下の伊藤忠飼料と資本・業務提携に向けた協議開始によって、業界の再編第2幕の火ぶたが切られた。第1幕は、昨年10月の協同飼料と三井物産系の日本配合飼料の経営統合。「フィード・ワンホールディングス」との社名の統合会社を設立し、JA全農に次ぐ民間トップに躍り出た。

 中部飼料は畜産や水産など品ぞろえに定評があり、今後の再編の「台風の目」とささやかれてはいた。ただ、商社とは一線を画す独立系であるため、「山は簡単には動かない」(業界関係者)とみられていた。それだけに今回の提携協議入りの業界の衝撃は大きく、資本提携先をさらわれた他の大手商社は心中穏やかではないのが実情だ。

 日本の飼料原料の輸入は減少傾向で、ここ数年は年間2400万トンを切る水準にある。最大手のJA全農が依然として全体の約3分の1に相当する輸入を取り扱っており、今後はJA全農とどう組むか。商社系による次の一手がカギになりそうだ。

世界再編がハムメーカーに波及

 ハムメーカーの再編もここにきて動き始めた。主役は伊藤忠だ。

 これまでもプリマハムに資本参加してきたが、昨年12月に中堅メーカーの滝沢ハムにも出資したのに続き、2月23日、大手食品メーカーの丸大食品の発行済み株式の2.5%を取得することで合意したと発表した。

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