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【深・裏・斜読み】「狩りガール」期待の星 狩猟人口減少で環境省が魅力発信

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【深・裏・斜読み】
「狩りガール」期待の星 狩猟人口減少で環境省が魅力発信

 鳥獣を捕獲するハンター人口の減少が止まらない。猟師の高齢化と若者の狩猟離れが最大の要因だ。その影響で鳥獣による農作物などの被害は近年、増加の一途をたどっている。特に若手ハンターの育成が急務だが、一方で、女性ハンターの数はわずかながら増加傾向にある。背景に何があるのか探った。

 暮れも押し迫った昨年12月27日、寒風が吹きすさぶ茨城県内の山中に一人の若手女性ハンターの姿があった。同県日立市の公務員、柏木未紀さん(27)。地元猟友会の名前が入ったオレンジの帽子とジャンパー、ベストを身に着け、細い山道を分け入っていく。

 獣道を確認していた柏木さんは、仲間から無線で「獲物が来た」との連絡を受けると表情が変わった。とっさに銃を構え、待った。

 犬に追われたイノシシが猛スピードで山を下り、柏木さんに近づく。その距離約20メートル。「ドーン」。腹に響くほど大きな銃声がこだましたが、命中しなかった。「あぁ、悔しい。もうちょっとだったのに…」

 大学時代、農学部で学んだ柏木さんは狩猟のサークルを立ち上げ、狩猟免許を取得。社会人となった今も猟期の間は週に1度は山に入る。「獲物を捕らえたときの充実感もあるが、仲間と一緒に獲物を追う時間が楽しい」と笑顔を見せる。

 ■農作物の被害深刻

 狩猟免許の所持者は、現行制度が導入された昭和54年度には約44万7000人だったが、平成24年度には約18万人と半分以下に減った。さらに免許所持者の6割以上が60歳以上と高齢化が進んでおり、環境省によると、3年に1度の免許更新時に免許を手放す人が増えているという。若者の狩猟に対する関心も低く、ハンターの減少に歯止めがかからない状況が続いていた。

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