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タカタ、リコール拡大懸念も…「命奪う装置」米国で批判噴出

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タカタ、リコール拡大懸念も…「命奪う装置」米国で批判噴出

 【ワシントン=小雲規生】日本の自動車部品メーカー、タカタ製のエアバッグのリコール(回収・無償修理)問題をめぐる、20日の米上院商業科学運輸委員会の公聴会では、議員らからタカタや自動車メーカーへの批判が噴出した。リコールはさらに拡大する懸念も残っており、自動車大手も対応を迫られそうだ。

 「人命を救うはずの装置が人命を奪う装置になっていた。絶対に受け入れられない」

 ネルソン上院議員(民主)は公聴会で、金属片で穴が開いたエアバッグを手にしながら、タカタを糾弾した。

 公聴会では2013年9月にホンダ車を運転中、エアバッグの破裂で負傷した女性も証言に立った。議場のスクリーンには金属片が刺さった右目から血を流す事故直後の女性の写真が映し出され、「なぜディーラーがリコールを知らせてくれなかったのか理解できない」などと、女性はホンダ側の対応を批判した。

 公聴会では08年以降、対象の拡大が続くリコールに対し、議員らはさらに被害が拡大する恐れを指摘した。

 米道路交通安全局(NHTSA)は、リコール対象地域を破裂事故が起こりやすい高温多湿地域に限定せず、全米に拡大するよう指示している。だが、これに対しタカタは明確な方針を示しておらず、不安に拍車をかけている。

 マーキー上院議員(民主)はタカタの清水博・品質保証本部シニアバイスプレジデントに対し「全米でリコールしないのであれば、大きな間違いを犯していることになる」と指弾した。

 議員らはタカタに対して第三者機関による迅速な調査や結果の公開を求めているほか、自動車メーカーにはリコールの周知の徹底も要求している。また被害者からの集団訴訟の拡大や刑事訴追を受ける可能性もあり、各社は今後も厳しい立場に置かれそうだ。

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