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APEC首脳会議が閉幕 FTAAP構想は「可能な限り早期」の実現へ

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APEC首脳会議が閉幕 FTAAP構想は「可能な限り早期」の実現へ

北京で開かれたAPEC首脳会議=11日(新華社=共同)

 【北京=本田誠】中国・北京で開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は11日、目標に掲げるアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)構想について、「可能な限り早期」の実現を目指すとした首脳宣言を採択して閉幕した。FTAAPの実現に向けた課題について、共同で戦略的研究を始め、2016年末までに結果を報告するよう実務者に指示することでも一致した。

 議長国・中国の習近平国家主席は「アジア太平洋の新たな将来図を描こう」と訴え、「FTAAPを進め、できるだけ早く、高度に開放的な一体化の取り組みを実現すべきだ」と強調した。また、安倍晋三首相は「FTAAPの土台と位置づけられた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などを積極的に推進している」と述べ、構想の実現に貢献する意向を示した。

 宣言では、新たな保護貿易主義的な政策導入を抑える期限を18年末へと、2年間延長することを確認した。世界貿易機関(WTO)交渉での貿易円滑化措置の実現が難航していることを懸念し、APECが「創造的な指導力」を発揮するべきだとした。

 FTAAPの実現に向けた工程表も承認した。ただ、中国が提案した実現目標時期の明記はFTAAPをTPPの“発展版”と位置づける日米が拙速な具体化に難色を示し、盛り込まれなかった。

 会議では、日本が唱えてきた「コストより質」に基づくインフラ開発の重要性も共有した。15年のAPEC首脳会議はフィリピンが主催する。

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