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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】「足は職場に、胸には祖国を、眼は世界に」 民間労組、官公労決別を

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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】
「足は職場に、胸には祖国を、眼は世界に」 民間労組、官公労決別を

 ゼンセン同盟はじめ民間労組は自己の存在理由をどこに求めているのか。日本が大きな曲がり角に立ついま、政治に重要な影響を与え得る労組として何のために運動をしているのか、心から問いたい。

 そもそも労働組合はどのような考えに立脚すべきか。ゼンセン同盟の故宇佐美忠信会長は次のように語っていた。

 「足は職場に、胸には祖国を、眼(まなこ)は世界に」

 働く人々の権利と幸福を守るためにこそ、企業とともに働き、支え合うことが大事だと、氏は説いた。国民を守る祖国の国益を忘れてはならず、そのために世界情勢をわきまえよとも主張した。

 右の視点に立って2006年第5回大会で発表された「国の基本問題に関する中央執行委員会見解について」は立派な内容だった。日本国憲法に関しては「他国またはテロによって国家の主権が侵され、国民を守れない事態にならないように国家権力は国家の安全保障体制を保持する義務があることも憲法に明記せよ」と書き、戦後約60年当時、憲法も自衛隊も時代に対応できなくなりつつあったことに関して、明確に断じた。

 「もはや現実を憲法に合わせ、矛盾を再生産させ問題を先送りすることは許されることではない。現行憲法の改正を是とする方向を支持する」

 改憲支持を明確にしたゼンセン同盟はいまUAゼンセンとなり140万の組合員を擁する最大勢力である。だが、連合自体は憲法論議は継続するが改正は時期尚早、96条改正は拒否という立場で、UAゼンセンの主張は置き去りにされたまま、現在に至る。

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