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フルーツ魚登場!?「かぼすヒラメ」「柚子鰤王」 養殖エサに九州の柑橘類、生臭さなくなる

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フルーツ魚登場!?「かぼすヒラメ」「柚子鰤王」 養殖エサに九州の柑橘類、生臭さなくなる

「かぼすヒラメ」を養殖する森岡道彦氏=大分県佐伯市(津田大資撮影)

 九州で柑橘類などをエサに混ぜた「フルーツ魚」の養殖が進んでいる。大分県の「かぼすヒラメ」や鹿児島県「柚子鰤(ゆずぶり)王」など、果汁を使うことで生臭さがなくなり、味がよくなるという。世界的に魚の養殖が急速に進展し、市場獲得競争が激しくなる中で、高付加価値戦略で差別化を図る。(津田大資)

 大分県の最南端、豊後水道に面した佐伯市蒲江の下入津(しもにゅうづ)地区に、地元住民が「ヒラメ小屋」と呼ぶ木造平屋の建物が並ぶ。室内には深さ70センチ程度のいけすが設けられ、ここから「かぼすヒラメ」が全国に出荷される。

 かぼすヒラメの養殖は、平成23年、同地区で本格的に始まった。

 県農林水産研究指導センターが19年、養殖ブリに大分特産のカボスの果汁や粉末を与えると、血合いの変色が抑えられ、食味がさっぱりするという実験結果をまとめた。この手法をヒラメに応用した。

 同地区のヒラメ組合で2年間、試行錯誤を重ねた結果、従来のエサに1%のカボス果汁を加えると、エンガワや肝に、カボスの香り成分であるリモネンが蓄積することが分かった。身の部分の食味も、通常のヒラメと明確な違いが確認されたという。

 大分県漁業協同組合は23年11月、かぼすヒラメを商標登録した。東京での商談会やPRを強化し、首都圏の飲食店などに向けて、販路が拡大した。かぼすヒラメの出荷量(下入津地区)は23年の1.2トンから、翌年の24年は4トンと3倍超になったという。

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