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【スゴ技ニッポン】ユーグレナ(ミドリムシ)の量産化に成功 28年度にまず食品向け 神鋼子会社

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【スゴ技ニッポン】
ユーグレナ(ミドリムシ)の量産化に成功 28年度にまず食品向け 神鋼子会社

神鋼環境ソリューションが量産化に成功したユーグレナ「EOD-1」(筑波大の渡辺信・彼谷邦光研究室提供)

 神戸製鋼所の子会社で環境装置大手の神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)が本格的に始める「ユーグレナ(ミドリムシ)」の量産化に注目が集まっている。ユーグレナは栄養素や油脂分を大量に含む単細胞生物。用途は食料品からジェット燃料までと幅広く、安定生産が実現すれば、ユーグレナを使った商品の開発が一気に進むことが期待されている。

 神鋼環境が量産化するユーグレナは、筑波大学と共同研究で発見した。バイオ燃料として有望と考えられてきた他社が研究する「ユーグレナ・グラシリスZ株」と比較し、増殖速度が重量ベースで2倍以上あり、生産性に優れているのが特徴だ。

 また、ユーグレナから得ることができる特有の栄養成分「パラミロン」が酸素のない状態に置かれると、バイオ燃料の元となる油脂成分「ワックスエステル」を作り出すことも確認。バイオマス乾燥重量当たり70~80%のパラミロンを蓄積する培養条件も確立しているという。

 ユーグレナには培養法として、太陽光で光合成させながら育てる「光合成培養」と、外部から有機物を与える「従属栄養培養」の2つがある。神鋼環境は従属栄養培養を採用。この方法は光合成培養と比べ、単位面積あたりの生産量が数百倍になることに加え、天候や気温に左右されず大型水槽でも培養できるという。

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