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【貳阡貳拾年 第4部 食糧安保新時代(3)】ウナギとマグロ、完全養殖で量産に挑む 

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 「近大マグロ」の原点は戦後の食糧難への対応だった。「陸だけでなく海を耕し、海産物を生産しなければ日本の未来はない」。和歌山県で1970年に養殖研究を開始し、共食いや水槽の壁面にぶつかる衝突死などの課題を克服した。

 長崎県五島市の玉之浦湾に点在する直径約20メートルの網いけす。豊田通商の子会社「ツナドリーム五島」が取り組む世界初のクロマグロの中間育成事業の拠点だ。近畿大の施設で産卵、孵化した稚魚を30センチほどのヨコワという幼魚に育てて養殖業者に出荷。その後、業者が2~3年かけて成魚に育てる。

 事業化のネックはヨコワになるまでの生存率だ。10年度はわずか2%だったが、いけすや餌の改良で11年度は35%に跳ね上がった。今年度は5万2500匹の出荷を見込む。

 水産総合研究センターなどによると、世界のクロマグロ漁獲量は年間1万1千トンで8割は日本で消費される。だが日本食やすしブームで中国や欧米の消費が増えており、今後は世界的な争奪戦で価格高騰が予想される。乱獲による個体数の減少で稚魚の捕獲枠削減などの規制も強まっている。

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