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【貳阡貳拾年 第2部 五輪と復興(7)】武藤敏郎氏

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 ◆人類にどう貢献

 過去の五輪を振り返れば、成功例ばかりではありません。戦争で開催が中止になったり、運営が大赤字になったり。人々はそういう試練を乗り越えて今日の五輪をつくってきました。一過性のスポーツのお祭りというだけでは、わざわざお金をかけて開催する意味は半減してしまう。メダルの数を競うだけではなく、次の東京五輪で人類にどういう貢献ができるかです。

 五輪には、国や社会を変えるインパクトがあります。前回1964年の東京五輪を機に、日本は新幹線や高速道路など国内のインフラ整備を進め、自由な国際貿易ができる国際通貨基金(IMF)8条国に移行して国際舞台にも躍り出ました。次の五輪は目に見える成果だけに終わっては不十分です。震災もあり、五輪招致まで賛否両論ありましたが、招致決定で国家目標ができました。震災からの復興をはじめ、アスリートの精神を理解するとか、グローバル活動に理解を深めるとか、若者に目に見えないレガシー(遺産)を残したいですね。(早坂礼子)=第2部おわり

【プロフィル】武藤敏郎 むとう・としろう 昭和18年、浦和市(現・さいたま市)生まれ。41年東大卒。大蔵省(現・財務省)で主計局長、事務次官を歴任。平成15年から日銀副総裁を務めた後、20年から大和総研理事長。今年1月、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会事務総長にも就任した。

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